映画が始まってすぐ涙、涙の連続。何せエンゾ役の子供が素晴らしく愛らしかった。そして、昨年37歳で亡くなってしまったダミアン役のギョーム・ドパルデュー。彼はかの有名な俳優ジェラール・ドパルデューの息子で、父との長い間の確執、又バイク事故で足を切断し、義足で俳優を続けていた。映画の中でも実生活とオーバーラップする部分があり、余計に悲しくなってきた。
内容は、5歳のエンゾが、母親と路上生活をしながら寝場所を求めて歩き回る。ある日親子はベルサイユの森で道に迷い、そこでホームレスのダミアンに出会うが、翌日母親はエンゾをダミアンの所に置き去りにしていなくなる。そこからダミアンとエンゾの生活が始まる。徐々に心を通わせ、何時の日かエンゾを学校に行かせるべく、疎遠だった父の元へ行く。
ギョーム・ドパルデューはかなり好みのタイプ!彼がもうこの世にいないというのが、何とも残念でしかたない。そうそうエンゾを置き去りにした母親もあまりに辛過ぎた。エンゾもダミアンも母親も、彼らの目が、現実ではないどこか遠くを見つめていて、その遠くの先にあるものは、はたして未来とか希望というものなのだろうかと、生きていることさえ疑ってしまうほど、今でも彼らの目が脳裏に焼きついて忘れられない。

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